近江商人のふるさと近江八幡の旧市街に残る、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている美しい町並み。
筆者が初めてここを訪れたのは2016年7月、関西に移住して程なくしてのことだった。

このときはそもそも日帰りでの訪問だったが、当時、このエリアには泊まれる場所がない、という印象を抱いていた。
けれど、実は時を同じくして宿泊施設がオープンしており、後年その存在を知ってから泊まる機会を虎視眈々と狙っていた。
それがようやく実現したのが2022年4月。久しぶりの近江八幡だった。
その施設がこちらの近江八幡まちや倶楽部。
2021年までは「MACHIYA INN近江八幡」という名前だった古民家宿である。
場所は八幡山城からもほど近い仲屋町通り。
ヴォーリズ建築の旧八幡郵便局の向かいに位置している。
なお、細かい話をすると、実はこの仲屋町通りは重伝建の範囲からは外れていたりする。
建物について
先ほどの建物は「本館」で、建てられたのは江戸時代。
2010年まで、市内では唯一の酒蔵として利用されていたという。
日本酒に目がない筆者は、古いまちに行くときは大抵造り酒屋がないか事前にチェックし、あれば十中八九立ち寄るようにしている。
近江八幡にはないのか、、と思っていたが、実は近年まであったというのをここで初めて知って驚いた。
「本館」ということはもちろん別館があるわけで、ここから徒歩1分の場所に「別邸KOLMIO」がある。
こちらは今年泊まったので、このあと紹介させて頂こうと思う。
さて、本館のほうには『八幡の間』と『安土の間』があり、この日は前者に泊まった。
建物内に専用の玄関があり、ここから先が宿泊者用のプライベートスペースとなる。
外観はさておき、内観については結構ガッツリ手を加えているので古民家宿が好きな人でも好みが分かれるところかもしれない。
シャンデリアが目を引くティールーム。
廊下。
そしてこちらが二間続き、合計14畳の和室。
小さいほうはリビング的な趣き。
お隣、広いほうが寝室。
一人でめちゃくちゃ贅沢な使い方をしているけど、本来この『八幡の間』は定員6名まで。
つまり6人までは寝れるということ。
まぁ、なのでそれなりに値が張ったことだけは付け加えておきましょう(笑)
洗面台。
定員6名は伊達ではなく、風呂が二ヶ所ある。
こちらのヒノキ風呂は普通のほう。
そして目玉がこちらの唐傘天井の浴室。
元造り酒屋だけあり、酒造りに使われていた木樽が浴槽になっている。
ちなみにいずれのお風呂も酒蔵時代に仕込みに使っていた地下水で入れるという贅沢ぶり。
ただ、泊まったときはそんなことはつゆ知らず、外で飲んでて戻るのがずいぶん遅くなったからシャワーで済ませたような記憶が(笑)
冷蔵庫、電子レンジを筆頭に、食器類まで置いてあるのがありがたい。
この日は一泊朝食付きプランにしていて、夜はすぐそばの居酒屋へ入った。
話好きなオーナーと、隣に座っていた常連の女性とずいぶん話が盛り上がってしまい、先述のようにずいぶん戻るのが遅くなってしまった。
ホントはパパっと晩飯済ませて町並みの夜景を撮影する予定だったのに。。
まぁこんな出会いも一期一会。
なお、その居酒屋は惜しくも今年1月で閉店してしまったようで、今年久しぶりに行ったら別のテナントが入っていた。
あくる朝。夜に見れなかったお庭が素敵。
朝食
朝食は本館から徒歩1分の「別邸KOLMIO」で。
右側がカフェとインテリアショップになっており、ここが朝食会場となる。
なお、左側は宿泊施設となっているが、確かこの2022年当時は絶賛工事中でまだ稼働していなかった記憶がある。
店内はなかなかよい雰囲気。
ローカルの食材をふんだんに使った朝食。
大変美味しゅうございました。
今度は普通にカフェとして来よう。
安土の間
宿のオーナーさんに頼んで特別に「安土の間」を案内してもらった。
こちらは少し手狭で定員は4名まで。
なんと・・一階と二階に分かれていた。
二階に寝室。
少し狭く感じるのは実は「厨子二階」部分を使っているからで、この後ろがリビングなのだけれど奥に行くにつれて天井が低くなっていくという忍者屋敷のような造りになっている。
つまりこういうこと。
隠れ家感満載でこれはこれで楽しそうだな。
旧西勝酒蔵
さらに、酒蔵だったエリアも案内して頂くことができた。
その節は本当にありがとうございました。
立派なタンク。
屋号の「西勝」半纏。
これちょっと欲しい…
湖東富貴(ことぶき)というお酒を醸していたようだ。
めちゃくちゃな当て字だけどうまいなぁ。考えた人すごいと思う。
帰り際にお土産まで持たせてくれて、もう何もかもが大満足な滞在時間となった。
ここまでが2022年で、ここから先は今年別邸に泊まったときの話を。
(2ページ目へ続く)


























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