大正元年に建てられた元遊郭の建物が探検ツアーを開催するというので名古屋まで行ってきた

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※『松岡健遊館』は2023年8月から解体が始まり、11月頃に更地になりました。残念でなりません。

去る6月9日。
名古屋中村遊郭の旧料理旅館、松岡にて『蔵出し古食器市』なるイベントが開催されると知り、急遽前日に名古屋行きが決定。

※中村遊郭についてはこちらをご覧ください

名古屋色街カルテットその4『名楽園』
あれは忘れもしない、2013年8月。 遊郭や赤線というものを何となく知るようになってから、初めて明確な自分の意志で足を運んだ場所が「名楽園」こと、名古屋の中村遊郭だった。 あの日の衝撃をもう一度、そし...

松岡とは、1912(大正元)年に建てられた元遊郭の建物。
当時は「一徳(ぴんとく)」という屋号で営業。その後、「松岡」に名を変えて料理旅館となり、現在は『松岡健遊館』というデイサービス施設になっている。

今回もテキメモの大津氏と参戦。
名駅で合流し、徒歩で名楽園へ。

会場はデイサービスとは反対の南側の建物。

料理旅館時代の看板。

それではお邪魔します。

二階に上がるとおびただしい数のスリッパが((((;゚Д゚)))
少なくはないだろうな、と思ってたけどまさかこんなに人が来てたとは・・

こちらが食器市の開催会場でもある大広間。

料理旅館時代に使われていた古食器は、100円~とかなりお値打ち。
私は丸い小皿と吸物椀、魚用の角皿を購入。これで300円。

そしてこの日の目玉、探検ツアー。
12時、14時、16時の計3回が行われ、14時の回に参加。

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探検ツアー

廊下にぞろぞろと並んだ参加者を、主催者が先導する形で奥へ進む。
説明を聞きたければ迷わず先頭に並ぶところだけど、写真撮るのがメインなのであえて最後尾に並ぶ。

大広間がある南側の建物は、料理旅館にする際に増築したとのこと。

こちら桐の間は非公開。

遊郭だった北側の部分はいわゆる回廊のようになっており、中央に中庭がある。
中庭を囲む形で客間が配置されているという、遊郭にはよく見られるつくり。

「松の間」の欄間。

すべての部屋が見られるわけではなかったけど、これだけ見られれば十分。
前々から中を見たいと思ってたけど、

「老後になってデイサービスに入るまで無理だなー」

となかば諦めてたので、このイベントを企画した主催者の皆様にはホント心からのお礼を言いたい。

これが福寿の間だったかな。

そもそも、デイサービスにお世話になる時分に自分が生きてるかも怪しいし、ここがまだ営業してるとも思えないし、建物だってどうなるかわからない。

そういう意味でもこの日は文字通りのワンチャンだったと思う。来れてよかった。

福寿の間の前にあるトイレ。

(2ページ目へ続く)

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