福知山の『浮世小路』を見に行ったらすでに浮世から消えかかってました

京都府
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3月に所用で京都の上のほうに行ったので、近くまで来たついでにと福知山に立ち寄った。
猪崎新地に行ったとき以来、約2年ぶりの福知山。

この日のミッションは、中ノ町付近にある盛り場を眺めること。
あまり大きな声では言えないしょうもない案件である。

しかも雨が降っててまったく気分がアガってこない。

 

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浮世小路

福知山は福知山藩の城下町、そして宿場町でもあり、整然とした町並みと古い建物が残っている歩き甲斐のある街である。

遊郭があったことは以前書いたとおりだが、この遊郭はもともと今の「下柳町」あたりにあって移転したという経緯がある。

一方、盛り場は御霊神社のある御霊公園の南側に広がっており、下柳町から比較的近いことを考えると色街と何らかの関係があるのではなかろうかと推測できる。

その盛り場に、「浮世小路」というなんともそそられる路地が残っている。
美人画がいかにも歴史ある城下町らしい。

 

…おや!?
うきよこうじ の ようすが・・!

その前に、美人画に注目!

 

「お、おゆるしくださいお代官様!」

「よいではないか・・」

「あーれーー」

 

的なヤツですよね。わかります。

 

って、なんじゃこりゃあああ!!!!

 

お代官様・・

たてものが・・たてものが消えてます(号泣)

 

一体なにごとかと思って調べてみたら、昨年12月のものでこんな新聞記事を見つけた。

 

かつては福知山市内きっての夜の繁華街だった同市中ノの「浮世小路」。飲食店の減少で、通りを管理する浮世小路会が解散し、シンボルだった大きなスタンド型看板と、通りのちょうちんの灯が来年1月6日で消える。通りの飲食店に通う常連客らからは寂しがる声が聞こえる。

 

なんという悲報・・

 

そして見出しには「全盛期40軒が8軒に」の文字が踊っていた。
悲しすぎる(´・ω・`)

★都会的雰囲気で
★ゴージャスな気分で

なんかもうタチの悪い冗談にしか聞こえない・・

 

しかし静かだなぁここ。人がまったくいない。昼間だとこんなもんか。

東西に伸びる小路。
東側はまだ両サイドともに無事だった。

その中で、ひときわ異彩を放っていた建物が

さりげなく「スタンド」と書かれている、ベンガラ調のこの人。
もしかしてここって赤線だったの?
嫌でもそう思ってしまう、妖しさにゾクゾクする。

角度を変えてもう一枚。

うーん・・惚れ惚れする(*´Д`)

反対側に抜けたところ。
美人画はこっちも同じくお代官様仕様。

望遠域の圧縮効果で一枚。

美人画にいい感じにモザイクをかけてみました。

こんなに魅力的な路地裏なのになぁ。

これからどうなっちゃうんだろ。

 

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おまけ

浮世小路と垂直に交わる中ノ町飲食街。

帰り際に何気なく一瞥した古い町家に

料理屋の鑑札を発見。

ちょっとだけハッピーになったところで、ミッションコンプリート。

福知山温泉に立ち寄って 湯あたりでぐったり ほっこりした後、雨のドライブを楽しみながら帰路についた。

[訪問日:2019年3月3日]


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