10年ぶりに訪れた神戸北野で、エキゾチックな街並みに正月早々興奮しながら次に向かったのは萌黄の館の目と鼻の先に「風見鶏の館」である。
風見鶏の館
明治42年(1909年)にドイツ人貿易商のトーマス氏の私邸として建てられた館で、ドイツの伝統建築とアール・ヌーヴォー調の装飾が見事に調和したデザイン。
北野異人館街でレンガの外壁が見られるのが唯一ここだけという貴重な建物である。
尖塔の先にはまるで北野の街を見守るかのように風見鶏が取り付けられている。まぁ、山のほう向いてるからまったく仕事してないんだけど。
ドアの取っ手金具にアール・ヌーヴォー調の装飾が見て取れる。
調度品もこれまたお高そうで。
まるで中世の古城みたいな食堂。アダムスファミリーよろしくムダにヒゲ生やした「伯爵」とか「男爵」みたいな一家が食事してそうなイメージ。
二階のホールにも風見鶏。つがいでしょうか。
たぶん「順路はこちら」を意味してるんだと思う。彼は仕事熱心ですね。
風見鶏の館を後にし、界隈をぷらぷらと散歩。
ティファニーの休日・・だ・・と?
素通りしたので外観だけパシャリ。「山手八番館」。
ロダンやルノアールの作品をはじめ、絵画や仏像などがずらずら並ぶ美術館風味の洋館。
イタリア館(プラトン装飾美術館)。
18~19世紀の美術品や家具が置かれた私設美術館だそうな。
一瞬「アレ?」って思ったほど横浜のブラフ18番館によく似てる「神戸北野サッスーン邸」。
庭園が魅力的。
このときはまったく気づいてなかったんだけど、イスのフォーメーションが一目瞭然ですよね。
えぇ、みんなのウェディングにも載ってましたここ。
これまたエキゾチックな細い路地を抜けて行く。
今度は外交官の家によく似た「ラインの館」。
ここでは書いてないけど、実は筆者は2011年に横浜山手の洋館をひとしきり巡っている。どちらがいいかと問われれば、甲乙つけがたいところではあるが横浜のほうが個人的には好きである。
北野は少し観光地化し過ぎている印象を受ける。
大正4年(1915年)竣工と、少し新し目な件の建物は、緑の多い庭園の雰囲気がまた素晴らしい。
入館無料だったので(そこかよ)つい引き込まれるようにふらふら中へ入ってみた。
中は企画室や展示室となっている。1月だったためか、このときは阪神大震災に関する展示が行われていた。
帰りは徒歩で。
ぷらぷらと三宮へ戻る途中に立ち寄ったのがこちらのスタバことスターバックスコーヒー神戸北野異人館店。
約100年前のアメリカ人の邸宅をそのまま店舗にしてしまったスタバの中でも超有名店で、ラウンジや書斎など6つの部屋で実に優雅なティータイムを過ごすことのできるなんとも贅沢なお店。
まぁ、時間の関係で華麗にスルーしましたが。
時間と財布の都合で結局三つしか見学できなかったけど、街並みに関してはある程度雰囲気を伝えることができたんじゃないかなぁと。
とにかくまち歩きの基本は何よりも自分の足で歩くことなので、是非訪れてその雰囲気を五感で感じてみてください。
そして我こそはという奇特な方に、スタバ店内のレポートなぞ書いていただけると嬉しかったりします。
[訪問日:2014年1月1日]
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