三角市場に始まり、福岡市内(と言ってもほぼ市街地だけど)を歩き回った一日もこれでようやく終わり。
最後に行ったのが、博多のお隣「吉塚」にある吉塚商店街。
博多からそれなりに近いにも関わらず、住宅街に埋没するかのように完全に付近の下町風景に溶け込んでいた。
Googleマップ見ながらでも不安になりそうな場所で、我ながらよくたどり着けたな、と…。
誕生から70年ほどが経つようです
柳橋連合市場同様ここもWebサイトがあり
「吉塚市場」との名称で呼ばれだしたのは、戦後、特に食料が不足している頃-昭和25年頃、魚屋2軒(松本・広方)それに八百屋1軒の3軒くらいでやっていたのが始まりです。
昭和32年頃に福岡市の許可をとってアーケードを設け、それが今に残る佇まいとなっています。
アーケードの入口に「吉塚連合市場」と書いてあったように、正しくは吉塚“市場”なのかも。
成立から70年、アーケードもすでに60余年のベテラン選手である。
行ったのが正月だったのでこの先すべての写真が廃墟にしか見えないと思うけど、平日に来たら結構やってるお店も多いようだ。
吉塚駅からは徒歩5分ぐらい。博多駅から歩いても20分ぐらいあれば行けちゃうんじゃないかって場所で、今でもしっかり現役なのはちょっとした奇跡。
市場は十字路になっており、端から端まで100mぐらい。
公式サイトによれば4つのブロックに分かれており、店舗数は48。
最新情報ではなさそうなことを差し引いても40ぐらいはあるだろうか。
近年ではスーパーが林立し、近隣の区画整備、再開発等も進んでこの市場だけが完全に取り残された一角となっているようであるが、最後の結び方がまた秀逸だった。
今また、昔ながらの対話の商法を踏みしめて、新しい展開をそれぞれの店々が模索する時が到来したのではないかと感じています。
「吉塚商店街のあゆみ」より(当時の公式サイトは現在は閉鎖されています)
ほんとそれ。自分も常々同じことを思っていたので思わず膝をたたいてしまった。
それについてはこちらの記事を読んでいただければ。
最近、家から徒歩圏内にこんな市場があったらどんなにいいだろう・・なんて考えることが増えてきた。
休みの日に家にいて、今日の夕飯何にしよう・・とかなったときに、こういう市場に行っておばちゃんに「今日のオススメ何?」とか「ちょっと安くしてよ」とか、はたまたレシピを教えてもらったりとかさ、そういうの楽しいと思うし
そんなんスーパーじゃ絶対無理じゃない。
それで、お店の人が美人だったりしたらもう言うことなし。(アホ)
そんな吉塚商店街はリニューアルしたようです
筆者がここを訪れたのは2019年1月だが、奇しくもその1年後から新型コロナウィルスが蔓延。
コロナ禍を経て、吉塚商店街は2020年12月よりリニューアルプロジェクトがスタート。
そして2021年5月には「吉塚市場リトルアジアマーケット」として再興。
端的に説明するなら、元々このエリアにはアジアからの留学生や実習生が多く住んでいたそうで、祖国へ帰れず職も失った彼ら彼女らの交流の場を創ろうとの思いからリトルアジアの構想が生まれたそう。
現在はミャンマー、タイ、ベトナムなどの飲食店がオープンし、文字通りリトルアジアの様相を呈しているそうな。
地域活性化と住民の交流の場&雇用機会創出、外国人との共生などの課題解決を同時に成し遂げた商店街はどんな感じになっているのかシンプルに興味があるので、今度博多へ行く機会があれば足を運んでみようと思う。
[訪問日:2019年1月2日]
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