ほぼ最果て。宿毛市に残る昭和な町並みが素晴らしすぎた件

高知県
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高知のほぼ最果て、東京から最も遠いと言っても過言ではない宿毛の市街地は古い建物の宝庫だった。

我ながらよくもまぁこんなところまで来たもんだ、と言う気分だった。
宿毛なんて用があってもなかなか足が向かないような場所である。

ただ、逆に言えばそんなところだからこそお宝のような町並みが残っているんだと思う。
発掘する楽しさ、これもまた一興である。

最果て感が醸す旅情が相まって、この日の宿毛散策は滞在時間とは裏腹にえらく濃密な時間だった。

ただ、それはもちろん建物のクオリティがあってこそ。土台ありきの話である。

 

ところで、そんな宿毛とはどんなまちなのだろうか。

愛媛と接する高知の端っこの市で、漁業を中心としたいわゆる漁師町。
人口は約2万人。

沖の島、鵜来島という2つの有人離島があり、沖の島のほうはかの横山やすしの出生地だったりする。

特産品は何と言っても黄色いみかん、文旦が一番有名。

収穫後、酸味を取るために1ヶ月ほど寝かせて追熟する面白い柑橘類である。

せっかく来たので手土産に買って帰るつもりで八百屋をのぞいたら、数kg単位でしか売ってくれないというのでわざわざスーパーまで探しに行ってやっとバラ売りを見つけた。

収穫は12~2月頃。文旦の生産量は約95%が高知なので、宿毛に限らずこの時期高知に行ったら是非ともお買い求めあれ。

まぁ、他県のスーパーでも普通に買えるけどね・・

さて、引き続き散策を続けよう。

水色タイル・・何の商店だったんだろうか。こんなん見ると思考が違うベクトルへ引っ張られる。

凄まじく年季の入った元文具店。

焼肉屋の佇まいが素晴らしすぎて涙が出そうになる。
ここで焼く肉はきっと3割増しで美味いだろうな。

ちょっとだけ「ん?」って思った建物。
何ていうかね。少しだけ赤線時代のそれを思わせる意匠をしてる。

大体歩いたかなぁ、そろそろ切り上げようかな、ってところで出てきたのが・・

やたらと印象的だったこれ。
この裏側が名店街なので、建物的には同じなんだろうと思う。

そんなわけで、駆け足で宿毛の市街地を散策してきたけどいかがだっただろうか。
先述のとおり東京からだと半端なく遠いけど、我こそはと言う旅人、特に乗り鉄諸氏には是非とも目指してほしいと思う。

 

このあと、道の駅で温泉に浸かり、食事も済ませ宇和島まで駒を進めた。
高知に別れを告げ、次回、いよいよみきゃんが支配する愛媛へ侵攻である。

[訪問日:2019年12月30日]


コメント

  1. 同行二人 より:

    名店街の入り口前の通りはかつて全蓋式アーケードでした。名店街と平行する歓楽街はかつていろいろな役目を果たしていたのかもしれませんね。

    • machii.narufumi より:

      そのようですね。しかも、割と近年まであったと。
      当時を知らずに行くと、まさかこんなところにアーケードがあったなんて思いも寄らないようなところですよね。

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