創業300年。海の京都、宮津に佇む文人墨客の宿「清輝楼」を訪ねる

京都府
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清輝楼は建物の古さや訪問した著名人にどうしても目が行きがちだが、もちろん料理だって美味しいし実はお風呂が天然温泉だったりする。

朝食

そして宿泊料金もこのクラスの老舗旅館にしてはリーズナブルであると感じた。
つまるところ非の打ち所がないのである。

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大広間

三階には、60畳と45畳の二間続きの大広間がある。
大正10年に完成したもので、「折り上げ格天井」という天井が特徴。

大正末期の京都府知事の書

三階に大広間がある理由は、柱がない空間を最上階に配置し、眺望を重要視するのが当時のトレンドだったからだそうだ。

この襖絵は鈴木百年という人物が幕末頃に描いたものだそうで、春夏秋冬をモチーフに1月~12月までの12枚が揃っていて眺めるだけで楽しめる。

こちらは、書で有名な仙台は輪王寺の無外和尚の作。
和尚の書を日本三景の旅館それぞれに遺すという運動があったときに、天橋立の中で清輝楼が選ばれたのだそうだ。

ちなみに、言わずもがなだと思いますが日本三景というのは

  • 松島(宮城県)
  • 天橋立(京都府)
  • 宮島(広島県)

のことですね。

二階の中廊下にある全長9mの巻物。
こちらは丹後半島を描いたもの。

かの雪舟さんが描いた天橋立。

一階と二階をつなぐ階段

おそらく朝食会場だと思うけど、なんせ貸切だったので夕食も朝食も8畳ぐらいの小部屋だった。

最後に建物の話を。

創業は江戸時代だけど、今の建物は明治30年代なかばに建てられたもの。
その後何度か増築を重ねており、見事に明治、大正の建築様式が混在している。注意深く観察すると面白い。

トイレの飾り天井

清輝楼の訪問は、色々な意味で忘れがたい思い出となった。いつかまた泊まりに行こうと思う。

この文章を読まれた皆様にとっても、丹後方面に出かける際には清輝楼を宿の候補に入れてみてはいかがだろう。

[2020年4月宿泊]

清輝楼

京都府宮津市魚屋937
0772-22-4123

京都丹後鉄道「宮津駅」から徒歩8分


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