山陰の名湯、湯村温泉。
建物はすっかり現代的に建て替わっているので特に紹介はしないが、このときは江戸時代創業の老舗旅館『佳泉郷井づつや』に泊まった。
翌朝、再び温泉街をぶらぶらと歩いてみた。
観光協会の横にある『杜氏館』は但馬杜氏や酒造りについて学べる資料館である。
あまり深くは触れないが、杜氏(とうじ)とは酒造りのいわゆる最高責任者のことで、各地で杜氏集団と呼ばれる職人集団を形成している。
杜氏は各造り酒屋に派遣され、蔵人たちとともに酒造りに携わるわけである。
但馬地方は昔から酒造りが有名な土地柄で、香住鶴(香美町)や竹泉(朝来市)などの有名銘柄を世に送り出している。
最近各地で見かけるようになった温泉むすめ。湯村にもいたのか…。
温泉も地域活性化も大好物だけど、どうにもイマイチ感情移入できないんだよなぁ。
どこで撮ったか忘れたけどこんな琺瑯看板があった。
湯村温泉劇場。おそらくストリップ小屋だろう。
昭和の時代は社員旅行や慰安旅行でさぞかし団体客が多かったことと思う。
夢千代館
湯村温泉は、吉永小百合主演で1981年に放送されたNHKドラマ「夢千代日記」のロケ地となったことで「夢千代の里」と呼ばれている。
平成16年にオープンした資料館、『夢千代館』が温泉街にあるのでどんなもんかと中を見てきた。
ドラマを見たことないので話は全然わからないんだけどもw、中は昭和を再現したテーマパークのような感じだった。
コンセプトは、昭和20~30年代の湯村温泉を再現したものなんだとか。ちょうど作中の時代がそれぐらいだったみたい。
今までこういう施設たくさん見てきたけど、やっぱりいいなぁ
ロケ風景のオフショット。
荒湯の湯壺で卵を茹でる吉永小百合さんが堪らないっすね。
ちょうどどこかの部屋で夢千代日記を上映してたんだけど、時間があったら全部見ていきたかった。(まぁまぁ迷惑な客w)
そうそう、余談だけどこの建物は旧みなと銀行湯村支店だそうで。
二階は、湯村の町民が寄贈した昭和の逸品の数々と、昔の湯村の風景写真で占められていた。
で、けん玉が大の苦手な筆者は、まったくできないくせにここでムキになって10分ぐらい格闘してた。
どうやったらうまくなれるのか誰か教えてほしい…。
夢千代館の裏側にはオート三輪が展示されていた。見逃すべからず!
山陰の名湯、湯村温泉。
いかがだっただろうか。
上質な湯と鄙びた温泉街。
古湯の品格を十二分に備えた湯村は、個人的には城崎よりも推したいぐらい素晴らしい温泉地だった。
[訪問日:2020年9月11日]
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