曲家資料館を出たあとは、適当に集落内をぶらぶらと歩いた。
ここは本当は関西に移る前に行っておきたかったんだけど。
タイミングがなくてなんやかんや5年もかかってしまった。
まぁでも、いい時期に来れたからよかったかな。
この「曲家」という様式は何も南会津特有のものではなく、むしろもっと有名なのが河童で有名な岩手県遠野市でよく見られる「南部曲家」。中門造りとの大きな違いは、南部系は突出部に入口がないこと。
写真があれば百聞は一見なんだけど、遠野はまだ未訪なのですいませんとしか。。
むしろ、岩手とか今となっては最も行きにくい県のひとつになってしまったわけであって・・。
早くても来年あたりかなぁ。
前沢曲家集落は東西約540m、南北約600mと概ね正方形をしており、この数字からわかる通りそこまで広いわけではない。
というか、集落そのものは山と川に挟まれたわずかな平地に位置しており、それについては後ほどおわかりになろうかと思う。
大内宿は土産物屋と蕎麦屋ばかりだったけど、前沢集落は観光要素はほぼ皆無。
今でも普通に住人が生活を営んでいる、昔からの山村集落のままの姿をとどめている。
このへんの違いは住民の意識によるものなのかな。
保存地区としての歴史も全然違うしね。
曲がりなりにも“曲家集落”なのでそればかり載せてるけど、先述の通り曲家は23棟のうち13棟。
「直家(すごや)」と呼ばれる普通の長方形の民家も実は7棟ある。
例えばこれなんかそう。
馬を飼わない農家もあったってことなのかな。
それか、大家族で曲家1棟じゃ足りなかったとか?
嗚呼、のどかだなぁ。
これぞにっぽんの原風景。
なんかもう「まんが日本昔ばなし」にそのまま出てきそうな風景だよね。
ちなみに、春は桜、初夏には花菖蒲、秋には一面白い花をつけたそば畑。そして紅葉。
いつ来ても楽しめるんだそうで。
あ、あと白銀の曲家集落も美しいですよ。
(実は今年の2月に再訪しました)
奥までぐるっと回って戻ってきた。
なんか、地形的にも地割り的にも美山かやぶきの里に似てる気がした。
あ、そば畑も同じだ。
これで丸型ポストがあったら確信犯じゃないかと(笑)
前沢ふるさと公園
舘岩川と集落の間にあるのが、花菖蒲園が広がる前沢ふるさと公園。
園内の一角に「水車小屋」と「バッタリ小屋(写真奥)」があるので是非見学することをオススメしたい。
集落から流れてくる水で動く水車と、バッタリというのは白馬青鬼集落で見たガッタリと同じ脱穀機のこと。
なお、この水車とバッタリの音は「うつくしまの音30景」という福島県の“音遺産”に認定されているのだとか。
展望台へ行ってみた
国道の反対側の山の中腹に、集落の全景が一望できる展望台が整備されている。
遊歩道を10分ほど歩くと案内にはあるが、完全に登山道だったのでサンダルとか舐めた格好で行かないほうが身のためです。(怪我しますよ、ホント)
展望台から前沢曲家集落を望む。
わずかな平地に集落があることが、ここから見るとよくわかる。
いやぁ、紅葉シーズンでよかった。最高でした。
で、これに味をしめてですね。
今度は雪化粧の集落を撮りたいな、と。。
今年の2月に再訪したわけですよ。
今度はバッチリ一眼レフを携えて。
ワクワクしながら現地に着いて、さて・・行くか・・
ん?
( ゚д゚)ポカーン
冬季はラッセルを強いられますのでご注意を!
っていうか無理でしょ、これ・・
(胸ぐらいまで雪あるやん・・)
おしまい。
[訪問日:2021年10月31日]
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