都会のエアポケットを探して。吹田の古い町並みを歩いた

大阪府
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大阪の吹田と聞いて皆さんは何をイメージするだろうか?

万博記念公園と太陽の塔、あと吹田JCTぐらいではなかろうかと思う。
関西人であればあと千里ニュータウンが出てくるかな。

大阪市にも近く、住みたい街の常連であることから開発が盛んで雑に言えば市全体が住宅街と言ってもいいぐらいの都会っぷりを呈している。

そんな吹田に、古い町並みを探しに行ったのが今日の話。
別にニュータウンなんて興味ありません。ワタクシのライフワークはこっちですからw

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まずは「岸部」から

一口に吹田と言っても広いわけで、最初に向かったのが南東部にある「岸部」。
駅のほうは「岸辺」と漢字が異なる変な町である。

駅前は最先端の医療都市を創出すべく「健都」の愛称で開発が進んでる岸辺。
北口を出て、5分も歩くと徐々に様相が一変してくる。

突如現れる巨大な屋敷は、国登録有形文化財の旧中西家住宅(吹田吉志部文人墨客迎賓館)
江戸時代に大庄屋だった中西家の邸宅で、つい15年ぐらい前まで実際の住まいだった建物である。

長屋門

今は市が管理しており、事前予約制で決まった曜日に一般公開されている。
桜と紅葉の時期は特別公開になるそうで、機会があれば中も見てみたい。

中西家住宅の本来の名がそうであったように、岸部はかつては「吉志部」の字をあてがっていたようだ。
ここら一体は昔の農村集落で、今の岸部中4~5丁目あたりを歩くとその名残がぽつぽつと残っている。

虫籠窓を設えた厨子二階の屋敷。

地方都市ではなく、大阪のしかも吹田ってところがポイントで、「こんなところにこんなものが!?」っていう意外性がたまらないんだよなぁ。

かつ、“吹田に古い町並みを見に来る”という、年に2~3人ぐらいしかいなさそうなレア感が最高に心地よいというか。

えぇまぁ。根っからの天邪鬼なんで(笑)

農村だった名残か、道幅は総じて狭い。

明らかに普通じゃない立派な塀。

思った以上によく残っている。

嘘みたいだろ。これで大阪なんだぜ。

なんかもう色々衝撃的すぎる光景・・

遠くに見えてるマンションは健都の構成物件でもある「ローレルスクエア健都ザ・レジデンス」。
元茅葺き農家とのギャップがすごい。

よく通っていたこともあって、吹田と言えば江坂あたりのイメージが強かったんだけどとても同じ市内とは思えない。

バックに見える白い建物は“健都”の肝と言ってもいい先端医療機関「国立循環器病研究センター」。

大阪らしくない風景だけど、新旧混在する点ではある意味大阪らしいと言えるのかも。。?

見落として帰ってから気づいたんだけど、このあたりにガチの茅葺き屋根がまだ一軒残ってたようで。
惜しいことしたなぁ。

思うに、この辺が東京と大阪の違いなのかなって気がしてて。
東京は、23区やその周辺探しても町並みレベルで伝統的な家屋が残ってる場所って皆無だと思うんだよね。建物単位ならぽつぽつあるんだけど。

あっても京島みたいに戦前、昭和初期あたり。
明治~大正とかそれ以前は完全に文化財の扱いで、管理者がいて有料公開されてるとかそんなんが多い。

空襲の規模が違ったってのもあるし、大阪より新陳代謝が活発だからなのかな?とこのへんの理由はよくわからんですね。

この立派な長屋門、このあと壊されてしまったようです。
なんてことしてくれるんだ。。

ちなみに茅葺屋根が残ってるのはこの路地の向こうのほう。

ここらで岸部散策は一区切り。
次の場所に向かいます。

(2ページ目へ続く)

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