名古屋色街カルテットその4『名楽園』

愛知県
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さて、1ページ目でちょっと触れた通り、中村遊郭跡には特殊なお風呂屋さんが今でも何軒か営業している。

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東海地方と言えば金津園が有名で、ここはあまりぱっとしないけど地元民あたりにはそれなりに需要があるのかもしれない。一応、名駅から徒歩でも行けるからアクセスも良いし。

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妓楼を転用した特殊浴場

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表だけ改装して実は建物は当時のままでした、みたいなオチだったのでちょっと可笑しかった。

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以前親しくさせて頂いた愛知の人に、ここの各店舗の様子やら歴史やら色々なことを教えてもらったんだけど、もうすっかり忘れてしまったなぁ。

最近もう連絡すらとってないけど元気にしてるんだろうか。

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賑町

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そう言えば、今まで遺構なんかを紹介してきて最も南側の賑町は出てこなかったよね?と思っている方がいれば実に鋭い。
そこにあったのは遺構ではなく、なんと寂れた場末の盛り場だったのである。

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何が賑町だよ・・。まったく賑わってないじゃないかw

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赤線時代、近隣の飲み屋なんかでも私娼を置くいわゆる「青」な店があったらしく、このあたりはもしかしたらその名残なのかもしれない。憶測だけど。

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賑町南側の細い路地で見つけた、転業アパート然とした建物。実際、遊郭の敷地はこの辺りも含まれていたそうなので、あながち的はずれな話でもないような気がする。

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一気に飛びます。東側の筋、寿町あたり。
ここにもかつて盛り場であったかのような名残をちょっとだけとどめる一角があった。

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その先にあるこの「喫茶ロビン」。ワンピースのロビンちゃんと何か関係でもあるのかなぁ…などとお花畑なことを思ったのとほぼ同時に、視線が上方のイラストを捉えた。というか釘付けになったというほうが正しい。

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これ・・
中村遊郭の街路図じゃないの??1ページ目の地図をもっかい貼ってみましょう。

一番外側に強引に線を引けばそんな感じになりそうでしょ。
まぁ、真偽はわかりませんがね。推測で楽しむ程度にとどめておきましょう。

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寿町を西へ突き抜け、遊郭の敷地との境界あたりでこんな琺瑯看板を見ることができる。
コレは何かと言うと。

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寿湯さん。
遊里につきものの銭湯、とは言えど妙にカフェー建築っぽいファサード。さすがに遺構のわけはないと思うけど・・。

※こちらの寿湯さん、2018年8月をもって廃業。建物も取り壊されてしまいました。

久しぶりに4ページもの大作になってしまった名楽園、こと名古屋・中村遊郭。
往時の建物はずいぶん減ってしまったものの、間違いなく日本を代表する遊里であり、豪華さであの吉原をも凌駕したという一大遊郭。

現役の色街とは言え、先述のとおり住民の生活空間であり、路地も広いので歩く敷居はかなり低い。
赤線散策初心者に是非ともオススメしたい。

[訪問日:2016年1月1日]



コメント

  1. mura より:

    machii.narufumi様
    いつも拝見しております。
    私も今から10年くらい前、長寿庵をチェックしに訪れたことがありますが、まさかこうなるとは。重要建築物に指定されていても保存は難しいんですね。
    ところで記事を見て、思い出したことがありまして…。
    長寿庵をチェックして名古屋駅に向かおうと、夕暮れ賑町あたりを歩いていたら、道端に座っていたオバサンから「お兄ちゃん、遊んでいかない?」と声をかけられました。新幹線の時間が迫っていましたので、無視してしまいました。
    現在はわかりませんが、周辺には「青」的なモグリの店もあったんですね。

    • machii.narufumi より:

      mura様
      いつもありがとうございます。
      解体の経緯は私もよくわかりませんが、所詮市が定めたものゆえに保存の義務はなかったんじゃないかと思います。。
      10年前、賑町、ポン引きですか・・非常に興味深いお話です。もしかしたら今でも夜になればそのようなことがあるのかもしれませんね。

  2. 木蓮 より:

    こんばんは♪
    以前 津島神社周りを投稿の際 検索したら このサイトに出会いました 
    今回 中村区 大門を 散策できたので 報告します

    稲本楼? ベンガラ亭 2週間前から 取り壊されている真っ最中 
    とっても残念でした 
    名古屋市で保存の動きはなかったんでしょうかね・・・
    河村市長に 聞いてみなきゃね 

    • machii.narufumi より:

      こんばんは。
      私も解体のニュースを聞いて7月末頃に足を運んだのですが、そのときはまだそこまで取り壊しは進んでませんでした。
      今はもうかなり進行してるのでしょうね・・

      これはまた聞きなのですが、稲本はオーナーが保存したくない意向だったそうです。
      残念ですけど仕方ないですね。

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