浅草、赤坂、新橋、向島、神楽坂、芳町(人形町)を東京六花街という。その中で、石畳や狭い路地と言った花街風情を最も色濃く残すのが神楽坂である。
その町並みを見るために、久しぶりに飯田橋の駅に降り立った。
東に神田川が流れ、千代田区、文京区との境目に位置する神楽坂は新宿区の東端に位置する。代名詞でもある神楽坂は、飯田橋の駅前から始まるゆるやかな上り坂である。
花街情緒が最もよく見られるのは神楽坂4丁目界隈。まっすぐ目指しても面白くないので早々に人通りの多いメインストリートから離脱して路地裏へと分け入る。
神楽小路(こうじ)なる小路を進むと、アーチが昭和な佇まいを見せる横丁があった。この隠れ家感こそが神楽坂の真髄とも言える。それぐらい細い路地が入り組んでいる。
神楽小路を抜けるとそこには有名なギンレイホール。1974年開業の、今では希少な名画座のひとつ。
そしてその横には、こっちも違う意味で有名なピンク映画館、くらら劇場。
しかしこれは在りし日の姿。実はくらら劇場は、今年の5月31日をもって閉館。およそ60年の歴史に終止符が打たれてしまった。二年前の新橋ロマン劇場に続き、またひとつ・・
ギンレイホール前の軽子坂を上る。しかし坂が多い街だ・・
今も残る花街情緒
神楽坂仲通りへ。神楽坂組合に所属する4軒の料亭のひとつ、「料亭千月」。
その先の細い路地へ入ると、ぐっと花街っぽい雰囲気に。と言いたいところだけど工事が完全に風情をぶち壊してる件。
きっと世の中には「小路で工事。なんちゃって。がははは」とかのたまうしょうもないおっさんも一定数いらっしゃることでしょう。
突き当たりを左へ折れるとそこは袋小路になっていた。まるで迷路だなこりゃ・・
ちなみに、この路地は「かくれんぼ横丁」という名がついている。確かにかくれんぼには最適かも。
そこで見かけた料理店の鑑札。
割烹越野。この隠れ家感は異常。
こんなところで忘年会とかやってみたいけど、場所がわかりづらすぎて半分ぐらいの人がたどり着けなそうな気がする(笑)
それにしても、神楽坂にこんな風情満天の路地裏風景があるなんて全然知らなかった。
もしこの近くで働いてたりしたらもっと早くに知ってたのかもしれないけども。
本多横丁。静けさを湛えていたかくれんぼ横丁とは一転してここだけ賑やかな通りとなっている。
さて、いよいよメインである神楽坂4丁目界隈へと足を踏み入れることにしよう。
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コメント
ここらへんも、あまりかわりませんね。
逆に粋な街として認識されているから
残るかも、
旅館和可菜、、、野坂昭如もよくカンズメだったようです。
さすがにここは行かれてますよね。
なんだか最近はフランスっぽさもあってそういうのが好きな層も来るみたいですよ。
ここは20年経ってもそう変わらなそうな気がします。