雪と生きるまち、白山ろく白峰地区を歩く

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白峰地区の中心部にある林西寺。
かつて、白山の山中に安置してあった仏像を見ることができる貴重なお寺。

すっかり鯉のぼりの季節ですが、つまるところひとめぐりしたわけですね( ̄▽ ̄;)アハハ…
頑張って記事を書かねば…。

その隣にあるのが八坂神社。
白山を開山した泰澄上人が建てた薬師堂を起源とし、明治時代の神仏分離で神社となったけど今でもご神体は薬師如来という面白い神社。

ちょっと補足すると、昔白山は霊場で修験者たちが登る山だったんだけど、有名な明治時代の神仏分離令(神仏習合を禁止する思想)で「日本は神国だ!仏教なんてけしからん!」的なノリで仏教が迫害される(廃仏毀釈運動)ことになって、白山の仏像も叩き壊される運命に・・なりそうなところを、林西寺の住職が買い取って保護したと。

歴史的に見ても、結構すごいものを拝観できるわけなんです。

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山岸家

白峰は幕府の天領だった時代があって、幕府から直々に庄屋に任命されたのが山岸十郎右衛門という人。
この山岸家には罪人を裁く牢屋の跡なんかも残っている。

山岸家に見られる縦長の窓も白峰地区の建物の特徴のひとつで、雪対策で柱の数を増やしているので窓が縦長になっているんだとか。

いたるところに、雪と戦うための知恵があるんだなと感心させられる。いや、戦うは不適切か。「共生」と言うべきだろう。

正直、雪深いところだけに行く前は路面の残雪すら心配していたんだけど、完全に取り越し苦労だったみたいだ。

白峰、時間の流れが緩やかでいいところだった。昔行った、どこかの田舎のスキー場の鄙びた温泉街みたいな空気感だと思ったけど、ここは実際にスキー場もある。

雪だるまカフェとはまた名前がいい。

山深いところ、それも独自の文化や建築様式を持つような場所に来ると、「もはや同じ日本とは思えん…」と、いつもいい意味でカルチャーショックを覚える。
文化も感覚も完全に都会に染まってる自分が田舎暮らしをしたら一体どうなるんだろう。

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ついでだからお昼を食べてから帰った

いい時間だったので、酒屋で銘酒「手取川」を土産に買ったあと、ここでお昼を食べることにした。
白峰はとち餅や堅豆腐が名物らしい。

堅豆腐のカツ丼

中身が豆腐だけになかなか滋味なカツ丼だった。
白峰に行ったら堅豆腐がオススメです。

あれ、そう言えば何か忘れてるような・・

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ついでだから温泉も入った

白峰温泉総湯

白峰には温泉が湧いている。温泉好きとしては、ここまで来て温泉に入らずに帰るわけにはいかない。
手取川と山々を眺めながらの露天風呂が最高でした。白峰に来たら、温泉も忘れずに!

白山ろく、白峰地区。
そこは、豪雪とともに生きる人々の叡智が詰まった魅力的な集落だった。

石川方面に行くことがあれば、少し足を伸ばして訪れてみてはいかがだろう。

[訪問日:2017年5月7日]


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