大塚駅の東側にある、大塚三業通り。
花街の名残を求め、引き続き界隈をぶらぶら。
小さな割烹料理屋が本当に多い。
今回、色々調べてて知ったのが、実はこの通り、名酒場、いわゆる隠れた名店が多い、知る人ぞ知る人気エリアなんだそうで。(「鮨勝」もそのうちのひとつ)
確かに、神楽坂や四谷荒木町もそうだけど、花街って元々料理のレベルの高いエリアだし、客の舌も肥えてるだろうから中途半端な店は絶対生き残れないと思うわけで。
そんでまぁ、格式の高さゆえベンツに乗って愛人をはべらせた紳士(勝手なイメージです)みたいな人も来るだろうからこういうのもね、やっぱり必要だと思うんですよ。
だってニーズがなきゃこんな場所に要らないでしょ絶対。
大塚三業地の今
さてさて、大塚花街は今どうなっているかと言うと、実はこれがよくわからないw
「大塚三業組合」に公式サイトはなく、公式ブログと言うのがあるけど最後の更新が2014年。
マンションの一室に検番があるという情報が最新かと思いきや、どうも今は動物病院に「三業組合」の看板があるとのこと。
組合長の自宅とかなんでしょうか。色々謎です。
ただ、組合は一応あって、姐さんも数人だけどいる。で、出先となっている料亭もまだ数軒ある。
というのが最新情報になるんじゃないかなぁと思ってる。
料亭「和可月」。
二年ぐらい前の情報になるんだけど、今芸者さんを呼べるのは既出の「うなぎ宮川」「割烹松し満」、そしてここの3軒だけだそうだ。
という現状を考えると、花街としての先行きはかなり厳しそうな感じがする。
今、通りでマンションが立っているのはほとんどが元料亭だったところだそうだ。
大塚に花街があったどころか、今はもうよほど年配でなければ「花街?なにそれ?おいしいの?」って人がほとんどだと思う。
黒塀が美しい老舗料亭「浅元」。
近年まで芸者を呼べる出先のひとつだったそうだ。
これも時代の流れと言えばそうかもしれないけど、こうして記事にすることで花街というものを知り、興味を持って現地に足を運んで何かを発信したりする人が出るかもしれないし、もしそうなったらそれはすごく嬉しいことだなぁと。
このあと散歩がてら巣鴨まで歩いたんだけど、昔、川だったことを物語るように坂道になっていて、その先にはこんな光景が待っていた。
「あれ?ここって円山町だっけ?」
廃墟?あぁ、やっぱりここは大塚だ・・。
というわけで三業地や町並みに興味を持たれた方は、是非とも池袋のお隣、大塚に足を運んでみてください。
[訪問日:2018年11月3日]
コメント
廃墟ホテルAOIの近くで働いています。地元の人の話では、大学入試の為に上京して、宿泊していた学生が火事を起こしてしまい、ずっと放置状態のようです。私が勤務したのが5年前ですので、それよりも前のことだと思います。一昨年でしたか、「看板が飛ばされそうです。何か生き物が住み着いている。虫の大量発生で困る。」といった貼り紙がしてあり、所有者になんとかしてほしいのだろうなと感じました。数日後に、貼り紙がなくなっていたので、所有者は近くに住んでいるのかな。ホテルニュージャパンより長い放置?
なんと。火事が原因だったのですか。ちょうど私が行ったときも二日前の日付で貼り紙がしてあり、「害虫とハクビシンで困っている」と書かれていました。
建物がずっとこの状態なのは、所有者としてもどうにもできないからなんでしょうかね。