滋賀県長浜市の黒壁スクエア。
レトロとお洒落が同居する人気観光スポットは、まだまだ見どころがたっぷりある。
北国街道沿いの観光エリアは狭いエリアにぎゅっと凝縮されていて、最初に見た旧開知学校から300m足らずにまとまっている。
で、北国街道の東側にもアーケード商店街をはじめ古い建物が点在してるので、そっちのほうも歩くことをオススメしたい。
黒壁スクエアは町おこしで誕生した
最初に紹介した黒壁1號館、こと旧第百三十国立銀行は実は今から30年ほど前に取り壊しの危機に瀕していた。
その後、町おこしのために設立された第三セクター「黒壁」が同建物を再生、かくして1989年に「黒壁ガラス館」が誕生。
さらに付近の建物を続々とガラスショップやギャラリー、カフェなどに再生し黒壁ファミリーを増やして行った。
結果として、驚異的なまでの集客力を持つ町並みが誕生し、黒壁スクエアは一大観光スポットにのし上がった。
レトロだけでは人は呼べないけど、そこにお洒落やモダンな要素が結びつけば自然と人は集まる。
美術館やガラス工房は古建築との相性も良いし、それだけで観光資源になり得る。
そんな、まちおこしの成功例なんだそうです、ここは。
なんでこんなに人が多いのか現地で訝しんでたんですが、たった今それが完全に氷解しました。
昔は古い町家が立ち並ぶだけの寂れた通りだったとかにわかには信じられないけど、まぁホントにそうだったんでしょう。
この北国街道、戦のときに身を隠せるよう隣家との境界が不規則になっていてこれは「武者隠れ道」と言うらしい。面白い。
個人的な見解として、町並みは素晴らしかったけど、ちょっと整備され過ぎな感があるのと人の多すぎさ(帰る頃にはすごいことになっていた)で減点かなと。トータル的には70点ぐらい。
これは常々思ってることなんですが、こういう町並み系の観光地を通して建物や町並み、その歴史に興味を持つ人が一人でも増えてほしいなと。
今手元にある黒壁スクエアの観光マップには歴史について1ミリも触れられてなくて、ショップの紹介しかない。
それがちょっと、というかなんとも残念だった。
そういう堅い話が書いてあってもちゃんと読む人そんなにいないよね、って言われればまったくその通りなんですけどね・・(苦笑)
そんなわけで、長浜市の黒壁スクエアをさらっと歩いてきたまとめとしては・・
町並みだけでなく、食べ物、ショッピング、アクティビティと楽しめる要素が多いのが人気の理由。
そういう意味では、古い町並みに興味を持ち始めた人の入門編にはよいところだと思う。
京阪神なら日帰りで行けるので・・アクセスも良いですよ。
[訪問日:2018年11月18日]
コメント