港町にあった遊里 秋田・土崎の町並み

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秋田の繁華街、歓楽街と言えば名実ともに川反の名が挙げられるわけではあるが、まだ日本に公娼制度があった時代、秋田港のある「土崎」にも遊郭、花街があった。

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謎だらけの遊里

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そんなわけで土崎を歩いてきたわけなんですが、まずは『赤線跡を歩く』に「料亭だったと思われるお宅」と紹介されている建物。
場所は土崎港中央3-4あたり、国道7号線を挟んでローソンの対面にあたる。

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その路地を東に進むと、元料理店のような艶っぽい建物。
見ての通りすでに廃墟と化している。

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赤線地帯然としたスナックの残滓。
寂れ方がだいぶキてるなぁ。実に絵になる。

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これぞ昭和ブルースと言った佇まい。
嫖客で賑わっていた時代を脳内でイメージしてみるも、限りなくモノクロに近いセピア色しか浮かんでこない。

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やがて四ツ辻に出た所に、レトロな元旅館が一軒。
この土崎、行く前にそれなりにリサーチしてはみたものの、遺構がほとんど残ってないという以前にそもそも情報が乏しく、場所なり歴史なり自分なりにほとんど理解できてないままの散策となってしまった。なんていうか、「歩いている」ではなく「歩かされてる」感じ。

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その元旅館の前には飲食店が入居するソシアルビル。
調べてみると、移転やら焼失やら、花街もあってさらに花街はふたつに分かれていたとか、もうとにかく色々カオスだったので途中でさじを投げたというのが本当のところ。

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なのであまり参考になる情報もないので、写真から何かを感じ取っていただければと。
この飲食店街は今でも営業してそうな雰囲気でした。

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さらっと歴史について触れておくと、遊郭の起源は文政4年(1821年)頃。「新柳町」というところにあった。
対して花街はその新柳町と、稲荷町というところにあったという。
ちなみに一枚目の「元料亭」、それに続く酒場があったあたりが旧稲荷町界隈にあたる。

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蒼龍寺の前あたりから、ポートタワーセリオンがよく見える。
道の駅あきた港にそびえ立つ高さ143mのタワーで、ここの展望台からは秋田屈指の夜景が楽しめる。ドライブで立ち寄った際には是非。ちなみに展望室は無料です。

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旧稲荷町に対して、新柳町のほうはもう少し南のほうにあったらしいのでひとまずその辺りに向かってみる。

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この通りの東側にはやたらと寺社が多く、ちょっとした寺町を形成している。
江戸時代からこうした門前町には岡場所がつきもので、遊郭になったのもそうした系譜からであろうか。

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600mほど南下し県道56号線に出ると、そこには惚れ惚れするような看板建築の元銭湯、「塩之湯」さん。
この東側あたりが「旧新柳町」とのことで、この建物ももしかしたら色街時代の名残かもしれない。
それにしても立派な建物である。

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戻りは来た道の一本東側に並走する路地を北上する。
この先右側には、龍神社、善導寺、浄円寺、正光寺、そして蒼龍寺とブロックごとに寺社仏閣のオンパレード。

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通り沿いは、近くに遊里があった名残なのかスナック街、飲み屋街となっていて今でも結構店がある。
しかし同じ港町でもここは秋田。ヨコハマ・ヨコスカではない。

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落ち着いた住宅街の中に割とシックな配色を持つ呑み屋が散在し、しっとりとした町並みとなっている。
まぁ、道後温泉のネオン坂じゃあるまいし、門前町でカラフルなのはさすがにねぇ。

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なんて思ってたら・・カラフルなヤツ、あった(笑)
場所で言うと、蒼龍寺の正面あたり。

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こんな位置関係。正面が蒼龍寺。
このスナックビル、「山道ビル飲食街」と言うらしい。
夜の活気はいかほどであろうか。

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近くに廃業したスナックがあって、放置された自転車の前輪が落ち葉に埋もれていた。
なんという、格好の被写体だろう。悔しいけど、文句なしでこれが本編のベストショット。

そんなわけでざっくりと歩いてきた土崎の町並み。
そう言えば、2008年の夏に新潟からフェリーに乗って、秋田港から土崎駅まで歩いたことがあるんだけど、あのときまさにこの辺りを歩いてたんだなぁと今になって気づいた。

7年後にまったく別の用事で同じ地を踏むことになろうとは。色街を歩き始めてからというもの、結構こういうのが多いんだよなぁ・・

秋田編はこれで終わり。次回から岩手に入ります。

[訪問日:2015年5月3日]

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コメント

  1. maru より:

    よい銭湯ですね。
    にせ洋風もどきと、言いましょうか。
    内部も気になるところです。

    • mast-mo より:

      内部は確かに気になりますねぇ。たぶんもう、解体されるときしか見れるチャンスはないと思いますが・・