近畿圏における和歌山のポジションは、首都圏で言えば山梨のそれに似ている。
互いに近接している東京、横浜、さいたま、千葉から見て甲府だけが離れているのと同じように、和歌山も京阪神から遠い。
それゆえ近畿の“おまけ”だの“お荷物”だの言われてさすがに気の毒に思えてくるそんな和歌山の中心部に「ぶらくり丁商店街」はある。
和歌山にはJRと南海が乗り入れているのだが、なぜか両者は徒歩で30分かかるぐらい離れている。
その間に横たわる巨大商店街が「ぶらくり丁商店街」で、6つの商店街で構成されている。
ぶらくり丁
そのうちアーケード付きが4つ。まずは「ぶらくり丁」から歩いてみよう。
で、この妙な名前は一体何だろう?
「ぶらり」の方言だろうか?
なんて疑問が湧いてくる。
調べてみると、半分は正解だった。
ぶらくり丁自体はかなり歴史のある商店街(後述)なのだが、当時、間口が狭い店が多く軒先に商品を吊り下げていたそうだ。
紀州方言でつり下げることを「ぶらくる」と言い、名前はここから来ている。(「ぶらぶら」を由来とする説もあり)
アーケードそのものは新しいが、店構えや看板が渋い店舗がそれなりにあった。
やはり歴史が長いのだろう。
中ぶらくり丁
ぶらくり丁大通りを挟んでぶらくり丁と向かい合うのが「中ぶらくり丁」。
拍子抜けするほど短いアーケードである。
アーケードも店舗も雰囲気は「ぶらくり丁」とよく似ている。
道路で分断されてるからわざわざ違う名前にしたのだろうか。
色んなお店がある。
ぶらくり丁商店街は、全体で俯瞰すれば、そこに行けば何でも揃う昔ながらの商店街を今でも地で行っているように見える。
歩けば、まぁそんな感想のひとつは当たり前のように出てくるだろうと思う。
ちょっと珈琲でも…と思ったけど、このあともう1ヶ所歩く予定だったのでパス。
東ぶらくり丁
中ぶらくり丁を抜けると、そこには「大門川」と言う川が流れており、「雑賀橋」なる橋が架かっている。
「東ぶらくり丁」はこの橋の向こうにある。
そしてこの「東ぶらくり丁」には、今や全国的にも希少となったスマートボールのお店が生き残っているのである。(現在休業中だそうです…すごく心配)
それだけではなかった。どことなく、時代がさらに20年ぐらい巻き戻った感じがする。
いや、そうでもなかったねw
看板だけかも。
東大からインスパイアされたんでしょうか。
やっぱり看板がいいなぁ。このデザイン。惚れ惚れする。
ぶらくり丁の端から東ぶらくり丁の端まで約600m。
ゆっくり歩いたら10分ぐらいかかる距離。
歩き回って腹減ってきたのでここらで昼飯にすることに。
ぶらくり丁で見つけておいたえぇ感じの食堂で生姜焼き定食を食べた。
よし、再開。まだまだ歩くよ。
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