駅前の道標に「ひゑいさん道」と書かれていた、鞍馬寺の東側へ。
ひゑいさんと言うのはもちろん延暦寺があるあの比叡山のことで、鞍馬から見ると南東方面にあたり直線距離で約8kmという位置関係。
地図を見るとこの鞍馬街道から比叡山方面に抜ける道は皆無なのだが、今は使われなくなった古道なんかがかつてはあったのかもしれない。
どんどん進もう。
伝統的な町家や商家は鞍馬寺より東側のほうが多かったように思う。
佃煮屋が一軒。
鞍馬で古くから作られる佃煮「木の芽煮(きのめだき)」を取り扱っている。
木の芽煮とは、昆布と山椒の実を細かく刻んで醤油で炊き上げたもので、鞍馬寺が参拝客に振る舞うことで広く知られていったそうだ。
皆さん普通にご存知だと思いますが、木の芽って山椒の若芽のことですね。
よくタケノコ煮や卵豆腐なんかの上に乗ってる葉がいっぱいついたアレです。
しかしのどかなところだなぁ。
以前行った大原なんかもここから結構近くて、ともに標高200m超えてて冬は結構雪が降るぐらい寒い。
京都の知人が「京都のチベット」って言ってたけどあながち間違っていないような(笑)
下見板張りの町家。
大和棟みたいな不思議な屋根。
重要文化財の「匠斎庵」(瀧澤家住宅)。
創建1760年と案内板に書かれていた。
かつては一般公開されていたそうな。
お隣は佃煮屋の「くらま辻井」さん。
古くは炭問屋を営んでおり、需要の減少から佃煮屋へ鞍替えされたそうだ。
しかしこのときは佃煮のことも、もちろん木の芽煮も知らなかったんだけど、今こうして知ると買って帰ればよかったと激しく後悔。
めちゃくちゃ酒に合いそうじゃないかw
郵便局の軽バンが似合う町並み。
正直あまり期待せずに行ったんだけど、ホント琴線にグサグサ刺さる町並みだった。
これとかもう反則級でしょ…
これもたまらん。
最奥部には宿泊も可能な「くらま温泉」がある。
※このときはコロナ禍で休業中のようだった
よし、戻るか。鞍馬寺へ行こう。
鞍馬寺
源義経の逸話が残るということは少なくとも鎌倉時代以前であることは間違いない鞍馬寺。
創建は奈良時代、770年と言われている。
鑑真の弟子、鑑禎が開山したそうだ。
境内が完全に山なため、なんとケーブルカーが敷かれている。
日本で唯一宗教法人が運営する鉄道で、さらに日本で一番短い鉄道でもある。
総延長0.2km。
短っ…。
普段ならこんな距離全然歩くんだけど、鞍馬のまちを端から端まで歩いて疲れてたので楽させてもらいました。大人片道200円。
多宝塔。
歴史があって天狗伝説なんかがあったりする鞍馬寺は、いわゆる「パワースポット」として認知されているフシがあって、そんなわけで多くの人が訪れる。
まぁ分からんではないけど、個人的にはこの商業的な匂いのする呼び方があまり好きではない。
少なくとも崇拝の対象でもある神仏に対して使う言葉ではないと思っている。
脱線したので戻そう。
鞍馬寺がすごいのは、元々鞍馬山が霊山として山岳信仰が盛んだったことに由来している。
山伏による密教も盛んで、山の精霊である天狗が住むと言われたのもそのような背景から来ている。
由岐神社の拝殿(重要文化財)
かなり歩いたが、こんなところで2時間以上にも及んだ鞍馬の散策を終えることにした。
[訪問日:2022年2月11日]



























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