遊郭に登楼!飛田新地・鯛よし百番で宴会をしてきました

大阪府
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大阪に残る異空間、飛田新地。
100年前の妓楼を転用した料亭、「鯛よし百番」。後編は二階と料理の話です。

二階へ

階段を上って右手へ行くともうひとつ階段が。
そんなことより壁の絵画と紫の絨毯がすごい。

反対側から。天満宮の鳥居が半分だけあるんだけど、壁から飛び出してるように見えるのが面白い。

当日は地図が描かれた館内図を貰ったんだけど、それによれば二階には現在使われていないものも含め14の部屋がある。

きっと部屋にもランクがあって、花魁の身分によって使える場所が決まっていたんじゃないかと思う。

二階の廊下は回廊になっていて、部屋を広く取るためなのか幅が結構狭い。壁の意匠は一階同様なかなか見ごたえがある。

二階から中庭を見下ろす。またしても構図がイケてない。手前にちょろっとだけ亀の頭が見えてますね(笑)

じゃあ、そろそろメニューの話をしましょうか。
基本は会席料理か鍋料理の二択になって、会席は4,000円から7,700円まで。鍋は3,000円台から4,800円までと料金は比較的リーズナブル。

単品料理もあるにはあるけど、たぶんほとんどの人が鍋にするんじゃないかな。ちゃんこ鍋、カレー鍋、鯛ちり鍋、すき焼き、寄せ鍋、特選百番鍋とラインナップも豊富。

※2024年3月現在、カレー鍋と特選百番鍋はなくなっている様子

お待たせしました…ここから料理

我々はカレー鍋とお造りをオーダー。飲み放題はないので瓶ビールを。

カセットコンロではなくてガスバーナー。「昔小学校の理科で使いましたよね~懐かしい」なんて話で盛り上がる。この場は珍しく自分が最年少だったので、大体のことは皆さん経験されてて通じました。

窓から外を見ようとしたら、障子と窓の間に微妙なスペースがあって各部屋がそこでつながっているという構造なことに気づいた。

部屋からの眺め。
この位置からこんな風に眺めたことはなかったのでちょっと新鮮。

そうこうしてるうちにカレー鍋完成!
鯛よし百番って料理が微妙という噂を聞いたことがあったんだけど、食べてみたらまったくそんなことなかった。

うどんで締めて、総じて大満足の会食でした。

日没が遅い夏でも、帰る頃には暮れなずむ空の下、新地内のあかりも灯って情緒たっぷりの光景。
ちょっとだけ通天閣も見える。

我々が使用した部屋はこんな感じ。
ごちそうさま。皆さんお疲れさまでした!

料金は一人あたり4,600円ほど。めちゃくちゃ安いってわけでもないけど、建物の中が見れたので個人的には満足でした。

赤提灯も点灯し、鯛よし百番も情緒たっぷりの姿で見送ってくれました。

またいつか!
※行きたい方がいれば是非お声がけください。案内します。

[訪問日:2017年8月26日]

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コメント

  1. maru より:

    いやいや、写真集も持っているけど
    内部は豪華絢爛ですね。
    まさしくこの世ではない。

    • machii.narufumi より:

      いやはや、写真集持ってるとはさすがです。
      元遊郭の旅館はいくつか泊まったことありますけど、やっぱり百番は別格でした。
      飛田遊郭でも随一の高級店だったわけですもんねぇ。

  2. yumi より:

    本当は予約して内装を観たかったのですが、時間の関係で動物園前から徒歩で探して営業前の外観だけ見てきたことがあります。
    道中外国人の夫と英語で話していたため、声などはかけられなかったのですが、当時小学校低学年だった息子が「なんか怖い」とずっとビビっていました。
    いつかご案内願いたいです。

    • machii.narufumi より:

      小学生からしたらさぞ非日常で非現実的な光景だったでしょうね。
      外観も素晴らしいですが、内装はさらに素晴らしいのでやはり食事しに行かれるのがよいと思います。
      言っていただければご案内いたします。

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