勝山町並み保存地区。ここから後編。
なんて美しい町並みなんだろう…。
一日ずらして本当によかった。
建物は基本的に平入りで、特徴を上げるなら白漆喰となまこ壁、そして格子となろうか。
虫籠窓が格子窓になっているというのは結構珍しいと思うのだが、勝山ではこれが流行っていたのだろうか。
丸型ポストのある町家の暖簾は郵便マーク。
しかもこの地区の郵便番号まで書いてある。
これが先述の染織作家さんの工房。
正直、重伝建でもおかしくないぐらいの町並みだけど選定を目指したりはしないのだろうか。
ってちょっと思ったりする。
岡山って、県独自の保存地区があったり結構町並みの保存に熱心なイメージで、実際素晴らしいところが多いと思う。
倉敷美観地区が頭ひとつ抜けてるけど、吹屋や津山城東、今回行った高梁や足守、そしてこの勝山。
関東にいたらここまでじっくり回ることはできなかっただろうな・・つくづくこっちへ来てよかったと思う。
あと、町並み保存地区とは別に「岡山県指定ふるさと村」なんて施策もあって、高梁の石火矢町や吹屋の他、猫島こと真鍋島もこれに属している。
確かこれについても各記事のところで言及してたと思うけど。
しかしホント見どころだらけだ・・実際のところ想像をはるかに超える町並みだった。
岡山の古い町並みでオススメを訊かれたら、倉敷の次にここを推すかもしれない。いやまじめな話。
きくや菓舗。
主力商品は『勝山城下名菓 二万三千石』という直球ど真ん中なネーミングのお菓子。
その二軒隣に、謎に川柳だらけの家が。
いやね、めっちゃ笑わせてもらいましたw
高台になんか洋館があるなぁ?と近寄ってみると、元写真館の建物をリノベーションしたカフェだった。
カフェと言っても結構ちゃんとした料理も出してるようで、腹が減ってたら普通に入っていたと思う。
旅館で朝飯食べたばかり・・さすがに無理でした。。
商店街から武家屋敷まで
町並み保存地区の端っこまで来ると、今度は東へ向かって「勝山新町」と書かれた商店街が伸びていた。
ここを真っ直ぐ行くと中国勝山駅へたどり着く。
アーケードに「檜舞台」と書かれていたのは、旧勝山町の町木が檜だったことに由来しているそうでこの場所が住民たちの檜舞台になれば!と言う意味も込められているそうだ。
いいネーミングですね。
おぉ、これはまた古そうな旅館だ。
町並み保存地区はいわゆる商家町にあたるが、やや東寄りに武家町があったそうで一軒だけ武家屋敷が現存している。
右側に見えるのがその「渡辺家」。
案内板によれば
城下町勝山に残されている唯一の完全な武家屋敷である。
この一帯は武家屋敷であった。
渡辺家は家老の次に位する家柄で、上級武士の住宅として後世の補修もなく、建築以来約二百年を経ている。
なんかさらっとすごいこと書いてある。。
一般公開されているので興味のある方はどうぞ。
勝山編、おしまい。
[訪問日:2021年5月3日]
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